教育改革による変化
2020年度の教育改革による新1年生に求められる力とは、
この春に入学をされた新1年生は学校教育のあり方が大きく変わります。
小学校ではグループ活動や話し合いを通して、解決法を考える授業など、
より主体的な参加を求める授業が増えます。
これらはITの発達、産業のグローバル化、AIの新化によって、覚える、書く、計算するといった
従来の単純な物でなく、
考え、自らが導き出す、課題解決法を身に付けることを重視した教育が行われるようになります。
私ども剣道の指導方針もティーチングからコーチングを重視した指導方法をとっています。
剣道を通して、「見る、判断する、行動する」を一瞬のうちに行う剣道は日本の文化と伝統でも
ありますが、新しい教育改革にもマッチするものと考えて取り組んでいます
稽古の心構え
・剣道を正しく真剣に学びましょう
先生の指導を素直に聞き、しっかり理解して
・悪い癖は早くなおす努力をしましょう
・心身を練磨し旺盛なる気力を養いましょう
しっかり大きな声(発声)を出しましょう
・休まない、遅れない
止むを得ず休む、遅れたときは理由を先生に言いましょう
稽古のサイクル
・稽古:習ったこと、注意されたことを繰り返し繰り返し修練する
稽古は不可能(出来なかったこと)を可能にする
・試合:稽古したことを試してみる「試し合い」
・反省:試合での結果を点検してみる
評価(良かったこと/悪かったこと)
・工夫:長所はより高め、悪かったことは補うよう工夫をしてみる
試合に向けて
・準備・・・前の日は十分に睡眠をとる
武道具類の点検をする(忘れ物が無いように)
・信念・・・自分は勝てると強い信念を持つ→必ず勝つ
・工夫・・・敵を知り己を知らば百戦危うからず
敵の弱点は? 得意技は? 自分の日頃の強み・弱みを知る→戦法を工夫
・気構え・・出たら打て、引いたら打て、そして当たるまで打て
常に攻撃(こうげき)する気持ちを持ち続けること『攻撃は最大の防御なり』
・隙・・・・相手の精神・気力・構(かま)えが充実しているときは隙はない
相手を攻めて、変化するところに隙はできる
相手の技の起こり頭/受け止めたところ/技が尽きたところに隙ができる。
しかし隙は一瞬であるその一瞬の機会を捉えて打つ
先人に学ぶ
一刀両断 剣の構え(持田盛二先生) 1.目は遠山を見るごとく 2.腕は赤子を抱くごとく 3.掌(手)は卵を握るごとく 4.背筋は伸ばして杉の木のごとく 5.足はかろやかにして水鳥のごとく 6.打つ太刀は濡れ手ぬぐいをしぼるがごとく 高い水準の剣道を目指す どうしたら立派な剣道ができるか、稽古を行うとき、 その質、内容を誤って解釈した場合、いくら稽古の数(時間)を かけてもその努力は報われない時もある。また上達にもつながらない。 三摩の位 習(しゅう)師を選べ(師から学ぶ) 工(く)工夫する 稽(けい)数を重ねる(修練を通して考える) 「習い→工夫し→稽古を積む」の流れを大切にし、 習ったこと、考えた事を相手と稽古のなかで実行する。(試してみる) PDCAサイクル Plan Do Check Action 計画 実行 点検・評価 改善・工夫 現在のビジネスサイクルと全く同じですね!!! 常静子剣談「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」 江戸代後期に肥前国平戸藩第9代藩主の松浦静山により書かれた随筆集。 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。 道を守れば不思議に勝ち、道に背けば必ず負けるという心理術理 の妙を教えている。 剣道を正しく真剣に稽古をすれば「なんであの人に勝てたのだろう。」 と不思議に思うことや「どんな技で勝ったのかよくわからない。 (覚えていない)」というときがある。 逆に負けたときは、必ず敗因がわかるものである。剣道の稽古を不真面目にしていれば、 負けて当然ということ。 「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」 孫子の兵法より 相手の事を知り尽くし、自分の事を知り尽くしていれば戦いに勝てる、という意味だと思われています。 が解釈が違います。 つまり、敵を知りというのは、今、敵の方に負けるべき理由があることを知る、ということです。 己を知るというのは、己に勝つべき理由がある、という意味です。 相手に不利な条件があり、自分に有利な条件がある時に戦いを仕掛けていけば必ず勝てる。 という意味です。