恐怖心(本能)の克服

そもそも本能とはどの様なものかを考えたことは有りますか?
人類を含む動物には、三大欲求と呼ばれるものがあります。
それが、「食欲」、「睡眠欲」、「性欲」の3つが本能的に動いているということになります。

常に生きていくために必要なことであり、特に食欲や睡眠に関しては毎日といってよいほど生じています。

これは人が生きて行くうえで必要な本能なのです。
本能というものを、もう少し詳しく見ていきましょう。

行動や考え方への性質
ご飯を食べる、寝るという行為も同じですが、何かをしようとした時に我慢をするということが有ると思います。
ですが、本能で「やりたい」という意識を持つことを言いますが、

これは自分で抑制できる時もあるが、できない時もあります。
これは感情がとても高ぶっている状態では本能的に動くということが良く見受けられます。

例えば、道を歩いている時に、石ころにつまずいて、倒れそうになった時に「危ない!」と手を出して受け身を取ろうとします。

これは「危ない」と感じた時に「手を出して受け身を取る」これを条件反射と呼んでいます。

この「危ない」と感じた時に「手を出して受け身を取る」行動は生まれつきのものではなく、成長をすることにより、経験や学習したうえでの行動になるのです。

自己防衛について
「危ない」と感じた時に「手を出して受け身を取る」、これは自己防衛といい、自分を第1に守るということになります。
また、ハチや蚊に刺されようになり「危ない」と感じた時にハチや蚊を振り払おうとする攻撃的な行動をとるのも特徴の一つです。

戦いへの意識
運動会の徒競走で1位になりたいと全力で走る、戦いの状況になると人は本能的で動くということになります。

剣道への引用
剣道の教えの中に四病(四戒)に(驚…きょう)」、(懼…きょう)」(疑…ぎ)、(惑…わく)」ということが有ります。
特に懼は恐怖であり、前の「危ない」と感じた時にどういう行動を取るかということです。
1例・・・相手に攻められ、危ないと感じ、手元が上がる→小手を打たれる
2例・・・相手が面を打ってくる、それを想定して避けながら打つ、
それが癖になり通常でも避けながら打ち(従って少し遅れる)正面を捉えられない

これが恐怖心に対する本能
ですが、この本能を経験や学習(稽古)したうえで、乗り越えなくてはなりません。

宮本武蔵の五輪の書に中に
「二の腰の拍子」と言うのがあります。
まず、打つと見せ、相手が一時緊張した後に、たるみが出たところをすかさず打つことを言っているのです。
これは、恐怖心を利用した攻め方です。
私もいまだ未熟者ですが、このタイミングをよく使います。

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