アクティブラーニングを活かす

23日(祝)に山口県剣道選手権大会が柳井市で開催されました。
我チームも参加して、当日配布されたプロラムを見ると、第1回戦がシードチームと当たっていましたので、徹底的に相手チーム(選手)の特徴や弱点などを叩きこんで試合に挑んだところ、見事勝利を得ることができたので、2回戦、3回戦は楽に勝てる相手と高をくくっていたところ、アッサリと負けてしまいました。

負けた原因は指導者である私にあるのだと、思い知らされました。

その反省点を踏まえて、気付いた点をまとめてみました。

今の小学校でも学習指導要綱に基づいてアクティブラーニングの視点が盛り込まれた授業への改革がなされています。

実際のところ、小学校の教育現場では徐々に導入が進み成果が表れつつあるようです。

アクティブラーニングの概要
「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善を行うことで、学校教育における質の高い学びを実現し、学習 内容を深く理解し、資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続けるようにすることです。

【主体的な学び】の視点
学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学び」をすることです。

【対話的な学び】の視点
子供同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ、自己の考えを広げ深める「対話的な学び」を実現することです。

【深い学び】の視点
習得・活用・探究という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることに向かう「深い学び」を実現することです。

アクティブラーニングの背景
アクティブラーニングは大学の教育改革が進む中で取り入れられるようになり、それがさらに小学校や中学校、高等学校にまで及ぶようになりました。

その要因は1980年代から1990年初頭にかけて、バブル経済期、情報化社会が訪れ、これがそれまで教育現場で行われていた規則・標準化の授業が崩れるきっかけとなりました。

また、90年代にはインターネットの登場でさらに情報化社会が加速、バブルが崩壊します。
こういった時代の流れによって、これまで作り上げてきた様々な社会の仕組みも崩れることとなり、社会に対応した仕組みへの変更が必要となりました。

日本の教育は、それまでの大量生産時代に合わせて設計された、規則・標準化を行う授業ではなく、自由化・多様化へと教育の重点分野が変更されることとなりました。
つまり、多様性や創造性といった力をつけることで新しい社会を創っていくような人材となるように教育を変えていったのです。

そうした時代背景があり、自分で考える力、物事を動かす力、能動的に物事に取り組む力を育成身するためにアクティブラーニングがより注目されるようになりました。

スポーツの世界では如何なのでしょうか?
成功した事例
◆青学・原監督が明かす「強いチームの作り方」
・・・・目標管理ミーティングで成長を促す方法を採用したとのことでした。

◆帝京大ラグビー部岩出雅之監督9連覇
・・・・4年生はトイレ掃除や雑務を担当
4年生はトイレ掃除や雑務を担当して、1、2年生をラグビーに専念させ、下級生に余裕を与える。「脱体育会系、コミュニケーション、全員がリーダー、良好なコンディション」

我剣友会の実態
・技術的なことは即座に解決策を指摘する「ティーチング」に徹している
・目先の試合に勝つことを指導したことから、主体性に欠け、受動的な行動になっている
・目先の試合に勝つことのみを意識して、将来何を目指すかのビジョンが欠落している
・連帯感が希薄になり、チーム力が発揮できていない

早速、本日の稽古(練習)から自主的、能動的に取り組むように指示して、実践をしたところです。

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